日本線虫研究会誌
Online ISSN : 2186-2672
Print ISSN : 0388-2357
ISSN-L : 0388-2357
2種糸状菌上でのAphelenchus avenaeの内的自然増加率の比較
崔 東魯石橋 信義
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 21 巻 p. 1-5

詳細
抄録
Botrytis cinereaFusarium oxysporumの菌そう上でAphelenchus avenaeの産卵能力を25℃ 定温条件下で調査した。
A.avenaeの平均産卵期間と産卵数はB.cinereaで25.8日間で230個、F.oxysporumでは22.3日間で89個であった。産卵ピークはB.cinereaで成熟後4-6日の問、F.oxysporumでは10-12日の問であった。幼虫の死亡率はB.cinereaで15%、F.oxysporumで20%であった。また、生存率は類似したパターンで漸減した。雌成虫の齢別産卵数 (mx) と生存率 (lx) から世代間純増殖率 (R0) を求め、さらに内的自然増加率 (rm) を算出した。内的自然増加率はB.cinereaで0.79、F.oxysporumで0.50であった。
著者関連情報
© 日本線虫学会
次の記事
feedback
Top