日本看護倫理学会誌
Online ISSN : 2434-7361

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看護学研究者の倫理審査に対する評価及び望ましいあり方に関する意識についての全国調査
大西 香代子中原 純箕輪 千佳有江 文栄
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論文ID: 20220425b

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抄録

目的:倫理審査を受けた看護学研究者の倫理審査に対する評価とその特性との関連及び望ましいあり方を明らかにする。

方法:全国の看護系大学90校の看護学研究者900名に質問紙調査を実施した。個人属性、組織変数のほか、倫理審査の評価18項目、望ましいあり方11項目について5段階で回答を求めた。重回帰分析により尺度としての妥当性を確認し、特性との関連を検討した。

結果・考察:審査結果が妥当だった等の肯定的評価の一方、手続きの大変さも感じていた。審査の肯定的評価には、審査基準の公表や結果を1カ月以内に出すこと、審査へのサポート体制があることなどが関連していた。また、科学的妥当性への言及や同意取得の手続き等について、研究者の理解不足も示唆されたが、委員になるための研修制度や資格が整備されることを望んでいた。

結論:看護学研究者に対する研修だけではなく、倫理審査に対する組織の取組みの改善が重要である。

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