看護人間工学会誌
Online ISSN : 2760-7208
Print ISSN : 2435-2586
京都市西京区避難所の多機能トイレとスロープの実態調査
西田 直子, 江頭 典江, 村田 優子, 辻村 裕次, 北原 照代
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2026 年 7 巻 p. 20-25

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抄録
本研究は,京都市西京区にある避難所の多機能トイレとスロープの状況について評価した.避難所にある多機能トイレの形状とスロープの状況を調べ,車いす利用者による主観的評価についても尋ねた.調査は,2021年11月~2022年6月に実施し,対象施設とその数は,それぞれ小学校13,中学校3,高校2,その他4の合計22箇所であった.多機能トイレの設置場所は,体育館21,本館6,運動場6,校舎4などで,合計設置数は39箇所であった.主観的評価は,優15,良12,可9,不可0であった.トイレの設置場所は校舎や体育館に多く,避難場所となる体育館に近いことがわかった.多機能トイレの付帯設備としては,オストメイト対応・汚物入れ・ベビーベッド・緊急時通報ボタンやレバーが少なく,その充実が求められる. 全避難所の83箇所にスロープが存在し,平均値は,長さ7.4m,幅2.8m,勾配4.5度であった.スロープの設置場所は,体育館32,玄関16,校舎9,門7などで,スロープの表面材質はコンクリート38,レンガタイル27,アスファルト6,石畳4,鉄板2,木製1などであった.傾斜の強さに関する主観的評価と表面材質や場所の関係をみると,車いす利用者はアスファルト舗装のスロープや,施設の正門部で「きつい」と回答することが多かった.現行の避難施設では要配慮者の利用を意識した改善が必要である.
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