日本栄養・嚥下理学療法学会雑誌
Online ISSN : 2759-3738
研究論文(原著)
地域在住健康成人のskeletal muscle mass index(四肢骨格筋量指数)と朝食摂取の有無の関係
藤村 諭史田中 真一八谷 瑞紀久保 温子大川 裕行坂本 飛鳥溝田 勝彦古後 晴基澤田 誠末永 拓也釜﨑 大志郎
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2025 年 2 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

【目的】本研究の目的は、四肢骨格筋量指数(skeletal muscle mass index:SMI)と朝食摂取の有無の関係について検討することとした。
【方法】本研究は横断研究である。対象はY市で実施した体力測定会への参加者51名とした。参加者を朝食あり群40名(59 ± 11 歳、女性70%)と朝食抜き群11名(59 ± 11 歳、女性91%)に分けた。SMIと朝食摂取の有無の関係を回帰分析で検討した。Model 2では共変量を投入して交絡の調整を図った。
【結果】SMIには朝食摂取の有無(参照:朝食あり群)が有意に関係した[非標準化係数B:-1.01(-1.84 ~ -0.16)、p = 0.020]。共変量を投入したModel 2においても、SMIには朝食摂取の有無が関係することが明らかになった[-0.75(-1.49 ~ -0.00)、p = 0.049]。
【結論】地域在住健康成人のSMIの維持には、朝食の摂取が必要である可能性が示唆された。

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