日本口腔粘膜学会雑誌
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急性白血病の化学療法中に緑膿菌感染を伴った口腔粘膜潰瘍の1例
吉田 将律吉川 博政福元 俊輔樋口 崇杉 幸祐
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2007 年 13 巻 2 号 p. 62-67

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抄録
白血病の化学療法時に口内炎, 口腔粘膜潰瘍を合併する頻度は高い。われわれは, 急性白血病の治療時に緑膿菌の感染をともなう多発性口腔粘膜潰瘍の1例を経験したので報告する。患者は35歳の女性で, 抗白血病薬による治療開始後29日目から口腔内に表面淡緑色を呈する多発性の潰瘍が認められた。抗菌薬の投与, 口腔内清掃を行ったが効果なく, 潰瘍表面細菌付着物の機械的な除去が治療に有効であった。
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© 日本口腔粘膜学会
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