日本大学松戸歯学部顎口腔義歯リハビリテーション学講座
日本大学松戸歯学部歯周治療学講座
日本大学松戸歯学部口腔病理学講座
2007 年 13 巻 2 号 p. 68-73
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本報告では, 自傷行為によって生じた歯肉外傷の1例を示す。症例は54歳女性であり, 統合失調症と診断されている。唇側付着歯肉に限局した複数の潰瘍形成が認められた。他の口腔粘膜に病変は認めなかった。問診により過度なブラッシングが確認されたことから, 本症例は歯ブラシの誤用が原因で生じた歯肉外傷と診断された。患者には適切な口腔衛生指導を行い, 1週間後には歯肉症状の寛解が認められた。
日本口腔内科学会雑誌
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