2021 年 15 巻 1 号 p. 2-8
2000年から2021年までの作業科学の教育経験に,影響を与えた書籍や論文を示した.障害経験についての本を読む,学生が作業を経験する,自身が行なっていることや行ってきたことを振り返る作業ポートフォリオチャートを作成するなどの課題を出し,学生が作業を具体的に考えることを奨励してきた.学生の理解が比較的困難な考えとして,現象学と Justice について詳述した.学生が行った研究から筆者が学ぶこともあった.作業を探究する学問として作業科学が発展を続ける道筋の中に,筆者の教育経験を位置付けられる.