日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
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定期補充療法による血友病の治療経験
矢崎 信水谷 圭吾伊藤 康彦
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2006 年 20 巻 1 号 p. 22-25

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抄録
われわれは, 血友病Aの5人と血友病Bの1人で定期補充療法を実施した.そのうちの2人の血友病Aの患者と1人の血友病Bの患者では, 1歳前に診断が確定次第定期補充療法を開始した.血友病Aには第VIII因子の製剤を週3回25単位/kg, 血友病Bには第IX因子製剤を週2回25~50単位/kg補充した.定期補充療法後, 患者たちは血友病性関節症を起こすことなくスポーッへの参加を含めた普通の活動ができている.この経験から, 定期補充療法は血友病Aと血友病Bの子供たちの生活の質を向上させると思われる.
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