日本小児血液学会雑誌
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小児領域でのetoposideとcytarabine少量持続療法の有用性の検討
石原 卓安井 昌博中山 京子近藤 統小山 真穂澤田 明久井上 雅美河 敬世
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2008 年 22 巻 5-6 号 p. 347-353

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抄録

(1) 腫瘍崩壊症候群が懸念されたり, 通常の化学療法では寛解を得られない症例のcytoreductionを図り, 化学療法や移植につなぐ, (2) 非寛解期症例で移植前処置の一部として腫瘍量減少を図る, (3) 非悪性疾患で移植片の生着率を高めるためのcytoreductionと免疫抑制の強化を図ることを目的に, 2002年3月から2007年6月までに35例 (延べ52コース) のetoposide 30mg/m2/day+cytarabine 20mg/m2/dayの持続静注を施行した.35例中白血病 (非寛解期) が27 例;急性骨髄性白血病 (AML) 17例, 急性リンパ性白血病 (ALL) 10例, その他8例であった.目的 (1) で延べ46コース施行し, 32コースで, 目的 (2) では延べ17コース施行し, 13コースで末梢血から白血病細胞の消失をみた.目的 (3) で延べ6コース施行し, 本法投与終了直後の白血球数の減少率は88.3%であった.有害事象は口内炎など計8コース (15.3%) で認めた.本法は, 副作用も軽度でcytoreductionに有効であり, 根治療法までの「つなぎ」として有用であった.

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