日本小児血液学会雑誌
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Urokinaseが奏功した新生児GBS感染症に基づく血栓症の1例
三浦 琢磨中村 満後藤 亮鈴木 孝美小佐野 満目黒 嵩山田 兼雄
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1992 年 6 巻 1 号 p. 57-60

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抄録

ウロキナーゼによる血栓溶解療法が著効を示した新生児の血栓症の1例を報告した.患児は生後9日の男児でB群溶連菌による敗血症・髄膜炎の経過中DICを合併した.ヘパリンによるDICの治療中患児は右第1趾の動脈血栓症を合併した.ウロキナーゼを6,000U/kg/day2時間かけて静注したところ治療開始日より血栓症は徐々に軽快していった.ウロキナーゼは新生児の動脈血栓症にもきわめて有効である.

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