日本小児血液学会雑誌
Online ISSN : 1884-4723
Print ISSN : 0913-8706
ISSN-L : 0913-8706
RT-PCR法が経過観察に有用であったt (1;19) ALLの1例
岡本 則彦小島 京子沢井 清小原 明沢 文博月本 一郎鈴木 敏雄中沢 真平林 泰秀水谷 修紀
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 7 巻 1 号 p. 67-70

詳細
抄録
4歳, 女児.1990年6月発症の (1;19) 転座を有するpre-BALL. TCCSGのALLL84-12 intermediatedriskに対するプロトコールにて完全寛解がえられた.7カ月後の再寛解導入療法直後の骨髄穿刺標本にて, 芽球様細胞が50%をしめた.表面マーカーはCD10, 19, 20, HLA-DR陽性であったため, 再発が疑われた.そこで, RT-PCR法を用いたE2A-PBX1遺伝子の解析を行い, 再発でないことを証明した.その後も継時的にPCR法にて観察して, 寛解を維持していることを確認している.
著者関連情報
© (社)日本複写権センター
前の記事 次の記事
feedback
Top