抄録
日本小児血液学会骨髄移植委員会は, 1983年より毎年, 我が国小児における骨髄移植の全国集計を行っている.1994年6月30日現在, 100施設において2,166例の造血幹細胞移植が行われていた.その内, 自家骨髄移植と末梢血幹細胞移植は, 主として血液・固形悪性腫瘍に行われており, 前者は543例 (292例生存), 後者は357例 (224例生存) であった.同系・同種骨髄移植は1,229例に行われていた.その内, 急性リンパ性白血病は375例 (190例生存), 急性骨髄性白血病は302例 (188例生存), 成人型慢性骨髄性白血病は79例 (49例生存), 若年型慢性骨髄性白血病は7例 (3例生存), 非Hodgkinリンパ腫は47例 (34例生存), 固形悪性腫瘍は37例 (17例生存), 重症再生不良性貧血は215例 (188例生存), 重症複合免疫不全症は39例 (19例生存), その他が128例 (81例生存) であった.なお, 非血縁者間骨髄移植は54例に行われていた.