心身医学
Online ISSN : 2189-5996
Print ISSN : 0385-0307
ISSN-L : 0385-0307
一般女性大学生に対する摂食障害の一次スクリーニング法についての検討
久松 由華坪井 康次筒井 末春篠田 知璋
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 40 巻 5 号 p. 325-331

詳細
抄録

女子大学生357名にEating Attitude Test-26(EAT-26)とBulimic Inventory Test, Edinburgh(BITE)およびDSM-IVに従った診断面接を行った結果より, 摂食障害(ED)の一次スクリーニング法を検討した.診断は正常315名(88.2%), 神経性食思不振症5名(1.4%), 神経性大食症5名(1.4%), 特定不能の摂食障害31名(8.7%)だった.EDの一次スクリーニング手段としてEAT-26およびBITEを単独で使用すると, sensitivityがそれぞれ51.2%, 63.4%と低かった.sensitivityを改善する目的で, EAT-26およびBITEの中から弁別に有用と考えられた15項目(EAT-1, 7, 9, 12, 21, 26, BITE-8, 11, 16, 17, 21, 22, 24, 32, 33)をstepwise法にて抽出し, 合計5点以上をcutoff pointとするとEDの80.5%が抽出可能だった.

著者関連情報
© 2000 一般社団法人 日本心身医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top