心身医学
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医療従事者に対する職場のストレス対策 : ストレス調査と短時間面接の有用性について
豊増 功次
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2008 年 48 巻 5 号 p. 349-358

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抄録

医療従事者に対するストレス質問紙調査と短時間の面接の組み合わせが,職場のストレス対策として有用であるか否かを調査検討した.採用後3ヵ月目に実施した質問紙調査に回答した129名の新人看護師を対象とした.面接は,15〜20分間の1:1形式で平日の16時30分〜18時30分の間に行った.面接の前と終了後に血圧・心拍数を測定し,POMS短縮版質問紙を行い,面接の効果を評価した.面接後に収縮期と拡張期血圧・心拍数は有意に低下した.POMS T得点は「緊張-不安」,「抑うつ」,「怒り-敵意」,「疲労」,「混乱」は有意に低下した.またPOMST得点から求めたプロフィールパターンの変化から,心理的なカウンセリングに導いた例を経験した.以上から客観的な評価ができ,メンタルヘルス不良者の早期発見にもつながり,質問紙調査と短時間の面接を行うことは,職場におけるストレス対策として有用であると考えられた.

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© 2008 一般社団法人 日本心身医学会
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