日本小児呼吸器疾患学会雑誌
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咳嗽, 喘鳴で入院中に呼吸停止をきたした小児縦隔腫瘍の一例
中尾 文也東川 昌紀西尾 健岡田 賢司小田嶋 博加野 草平
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キーワード: 喘鳴, 縦隔腫瘍, 画像診断
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2001 年 12 巻 2 号 p. 116-121

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抄録
症例は9カ月の男児。数日前から喘鳴と咳嗽を認め, 急性気管支炎およびクループの診断で治療を受けていた。しかし, 症状が持続したため精査加療目的で当院へ紹介となった。入院後, 軽快傾向を認めていたが突然, 呼吸停止をきたし, 酸素吸入とbaggingにより回復した。その後の画像検査と組織診断により縦隔のLangerhans cell Histiocytosis (LCH) の腫瘤による圧迫症状と確定診断された症例を経験したので報告する。
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