日本小児呼吸器疾患学会雑誌
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気管支喘息児におけるテオフィリン代謝能の検討
血中濃度不変群と低下群での比較
山口 明子, 岡野 裕二, 立石 智則, 小板橋 靖
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1998 年 9 巻 2 号 p. 91-96

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抄録
気管支喘息の治療に使用されるテオフィリン (TP) は一定量での持続静脈内投与にもかかわらず症例によっては血中濃度が低下することが報告されている。しかし, その機序は明らかではない。そこで喘息発作にて入院後TPの持続投与を行った患児に, 投与開始後3日間の血中濃度と尿中代謝物を測定し, 血中濃度低下と薬物代謝能との関連について検討した。対象となった35例は, TP血中濃度不変群20例と血中濃度が10%以上低下した低下群15例に分かれた。
血中濃度低下群では, 測定した3つの尿中代謝物比のうち, DMU/TPに有意な変動は認めなかったが, 3MX/TP, 1MU/TPは有意に増加した。不変群ではいずれの代謝物比にも有意な変動を認めなかった。
以上, 喘息患児においておよそ40%の症例で持続投与にもかかわらず, 3MXと1MUへの代謝亢進によって生じたと考えられるTP血中濃度の低下を認めた。このような症例では, 治療開始後の血中濃度低下に留意し投与計画を決定する必要がある。
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