日本補綴歯科学会雑誌
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上顎前歯部審美補綴臨床において歯間乳頭を再建させた症例
六人部 慶彦
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2005 年 49 巻 2 号 p. 306-309

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抄録
症例の概要: 上顎前歯部の不良補綴装置による審美障害を主訴に来院された症例. スマイルラインを考慮にいれたプロビジョナルレストレーションを装着し, 歯周組織の成熟を待った. 最終補綴装置装着後約半年で歯間乳頭は完全に再建し, 下部鼓形空隙に存在していたブラックトライアングルは完全に消失した.
考察: 歯周組織のマネージメントのためには, 生理的な咬合も重要なファクターであると考えられる.
結論: 自然と調和のとれた審美補綴治療を行うためには, 歯科医師が自らの審美性に対する意識を高めるとともに, 歯科技工士が機能的で審美的な補綴物を製作しやすい環境をつくることが非常に重要である.
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