2024 年 2 巻 p. 39-47
【目的】本研究の目的は、胃癌または大腸癌を有する患者の術前のPossible Sarcopenia(PS)と握力の低下、5回椅子起立時間の延長と術後の合併症の発生および在院日数との関連を検討することとした。
【方法】対象は、胃癌または大腸癌の術後に自宅退院した患者75例とした。Asian Working Group for Sarcopenia 2019に準じて術前のPS、握力の低下、5回椅子起立時間の延長を判定し、術後の合併症の発生と在院日数との関連を調査した。
【結果】術前のPSは、術後の合併症の発生と在院日数の長期化との関連が認められた。握力の低下、5回椅子起立時間の延長は、術後の合併症の発生と在院日数の長期化との関連が認められなかった。
【結論】術前のPSは、胃癌または大腸癌を有する患者の術後の合併症の発生と在院日数の長期化との関連が示唆された。