2026 年 4 巻 p. 42-50
【目的】食道がん周術期における骨格筋量および質の短期的変化を評価することを目的とした。
【方法】単一施設で根治的食道切除再建術を受けた食道がん患者23例を対象とし、術前(T0)、退院時(T1)、術後3~4ヵ月(T2)の3時点で評価を行った。骨格筋量は体組成測定による骨格筋指数(SMI)およびcomputed tomography(CT)解析による大腰筋体積(PMV)、大腰筋横断面積(PMA)で評価した。骨格筋の質は大腰筋CT値と位相角で評価した。
【結果】T0→T1でSMIは8%減少し、T0→T2でPMVは7%、第4–5腰椎レベルのPMAは5~6%減少し たが、第3腰椎レベルのPMAは変化がなかった。一方、大腰筋のCT値および位相角は統計学的な差はな かった。
【結論】食道がん周術期には、骨格筋量は短期間に低下する一方で、筋質は比較的保たれる可能性が示唆された。