蘇生
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重症患者管理における経食道エコーの応用
坪 敏仁石原 弘規松木 明知
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1999 年 18 巻 1 号 p. 21-26

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抄録
経食道エコーは, すでに手術室で広く用いられる検査手技となっている。今回, 経食道心エコーが現在重症患者管理でいかに用いられているかを述べた。経食道エコー所見は, 蘇生時の心マッサージ時の効果機序解明に大きな役割を果たした。また経食道エコーは循環異常の把握に使用され, 肺塞栓症の診断にも利用される。呼吸系の異常では, 下側肺障害や胸水の診断にも有用である。血管内カテーテル挿入時の補助も可能である。経食道エコーは, 経胸壁エコーに比して鮮明な画像が得られ, 重症患者管理に今後の利用拡大が期待される。
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© 日本蘇生学会
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