日本農村医学会雑誌
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農村と都市との間における結核症の相違について
I主要症状についての比較
田谷 利光野田 喜代一河崎 英武
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1955 年 3 巻 2-3 号 p. 33-36

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抄録
著者等は大淵, 岡田等の基準表によって農村と都市の結核症を比較した結果, 次の事実を知った。
1. 農村群と都市群との間に罹病期間については著しい相違がないのに, 農村群において病巣が広範囲かつ混合型が多いこと, ならびに空洞発見率が高く, 排菌者を多く認めた。
2. 本基準表はある集団間の結核症の比較に対して参考になりうると思う。しかしながら若干の点についてはなお改善の余地があろう。
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© (社)日本農村医学会
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