徳島大学第2外科
1977 年 15 巻 5 号 p. 275-279
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40才の男子, 農業, 20才頃から胸部異常陰影を指適されていたが, 38才頃より呼吸困難を訴え始め, 来院時には高度の換気障害, 特に肺活量, 静肺コンプライアンス, 拡散能に障害強く, また, 肺レ線像は濃厚石灰化網状陰影が全肺野に及び, 上野には気腫状陰影がみられた. 開胸生検では著しく硬化, 萎縮した灰白色の肺で, 肺胞領域には肺胞管, 肺胞嚢の形の通りの鋳型を示す結石塊が充満し, 肺胞の破壊, 間質の線維化が特に肺辺縁部に強く, 本症の末期像と思われた.
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