日本胸部疾患学会雑誌
Online ISSN : 1883-471X
Print ISSN : 0301-1542
ISSN-L : 0301-1542
高ガンマグロブリン血症を伴なった Mediastinal Lymph node hyperplasia (Castleman リンパ腫) の1例
千治松 洋一吉川 正哉中山 修二本間 日臣尾上 明鈴木 章夫佐久間 由吉
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 18 巻 11 号 p. 823-827

詳細
抄録
46才男性. 定期健康診断の胸部X線検査で縦隔腫瘍が発見され, 切除標本の病理学的検索により Castleman リンパ腫と診断された. 血中ガンマグロブリン値が上昇しており, 術後1カ月で正常値へと改善した. 免疫蛍光抗体法により, 切除リンパ節の形質細胞中に多量のIgGの存在を確認し, ガンマグロブリンが腫大したリンパ節より血中に分泌されていることが示唆された.
著者関連情報
© 日本呼吸器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top