日本胸部疾患学会雑誌
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肺門部リンパ節腫大を呈した1次性, 全身性アスペルレギローシスの1症例
レシャード カレッド人見 滋樹前里 和夫鈴木 康之立花 暉夫
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1980 年 18 巻 12 号 p. 919-924

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抄録
22才男子, 発熱, 腰痛を主訴とし, 両肺門部リンパ節腫大で入院. 入院3日目にチアノーゼが出現, 13日目にさらに, 痙攣や興奮状態を起こし, 死亡・剖検で肺, 縦隔, 肺門と腹腔のリンパ節, 肝, 腎, 脾, 脳, 腰部筋層にアスペルギルス性膿瘍が多数見られた. 発症前に長期の抗生剤やステロイド剤の投与はなく, 免疫不全もない1次性, 全身性アスペルギルス症と考えられた.
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© 日本呼吸器学会
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