国立療養所東京病院呼吸器内科
国立療養所東京病院病理
1991 年 29 巻 11 号 p. 1479-1483
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症例は多発性骨髄腫により腎不全と高カルシウム血症を呈し, 経過中に胸部X線及びCT上, びまん性小粒状陰影が出現, 呼吸不全のため死亡した60歳の男性である. 剖検では肺水腫と高度のびまん性の肺胞石灰化を認め, 小粒状陰影は主として末梢領域における細血管・細気管支周囲組織の高度の石灰付着を反映していると考えられた. 肺における高度の転移性石灰化を呈した極めて稀な1症例と考え報告した.
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