日本胸部疾患学会雑誌
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薬剤性肺臓炎における白血球遊走阻止試験の有用性
鈴木 幹三Sarvat G. RahmanGeorges M. Akoun
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1992 年 30 巻 1 号 p. 76-81

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抄録

薬剤性肺臓炎疑診患者8例の末梢血と, うち3例の気管支肺胞洗浄液中細胞浮遊液に白血球遊走阻止試験 (LMIT) を行った. 起因したと考えられる薬剤と患者内訳は, アミオダロン3例, メソトレキセート2例, フェノフィブレート, ナドロール, 金塩各1例であった. LMITは agarose microdroplet 法を用い photoelectric 法で測定した. その結果, 8例中6例において末梢血単核球からLMITで抑制率20%以上を示す阻止因子の産生が考えられ, 薬剤性肺臓炎の発症になんらかの細胞性免疫の関与が示唆された. また本法は起因薬剤の決定に有用であることが示された.

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