日本臨床外科学会雑誌
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症例
S状結腸憩室炎による若年性S状結腸膀胱瘻の1例
千堂 宏義西村 透中村 吉貴金田 邦彦和田 隆宏
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キーワード: 結腸憩室炎, 膀胱瘻, 若年
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2007 年 68 巻 8 号 p. 1999-2003

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抄録
症例は31歳, 男性. 2004年11月下旬に下腹部痛を認め, 当院泌尿器科にて前立腺炎の診断で抗生剤を投与され軽快した. その後も同様の症状を繰り返していたが, 抗生剤の内服で軽快していた. 2006年12月下旬に気尿を自覚, 2007年1月9日に当院泌尿器科を受診し, 尿検査で糞尿を認めたため, 同日, 当科紹介受診となった. 腹部CT検査にて多数のS状結腸憩室を認め, 膀胱内にガス像も認めたため, S状結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻と診断し, 手術を施行した. 膀胱壁は切除せず, S状結腸部分切除術のみ施行した. 病理組織学的にも悪性所見は認めず, S状結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻と診断された. 今回われわれは, 非常に稀な若年発症のS状結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する.
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© 2007 日本臨床外科学会
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