日本臨床外科学会雑誌
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症例
根治術後早期に再発をきたした本邦最小の十二指腸乳頭部小細胞癌の1例
池嶋 聡倉本 正文松尾 彰宣田嶋 哲二馬場 秀夫島田 信也
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2008 年 69 巻 3 号 p. 562-566

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抄録
症例は72歳,女性.C型慢性肝炎で加療中に施行した上部消化管内視鏡検査で十二指腸乳頭部の腫大を認め,生検にて分化型腺癌と診断され,膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査で腫瘍の大部分は髄様構造からなる小型細胞で占められており,chromogranin Aが陽性で小細胞癌(内分泌細胞癌)と診断した.また,組織学的に癌病巣の大きさは9mm,リンパ節転移も皆無で,本邦報告十二指腸乳頭部原発小細胞癌19例のうち最小の大きさであった.術後経過は良好であったが,術後約1年で肝転移再発をきたし,急速な進行で13カ月目に死亡した.十二指腸乳頭部原発小細胞癌報告例はいまだ少ないが,術後急速に転移,進行する極めて悪性度の高い予後不良の疾患である.本症例でも早期発見,治癒切除したにも関わらず再発し不幸な転帰をたどった.今後の有効な化学療法の確立が予後改善に必要であると考えられた.
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© 2008 日本臨床外科学会
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