日本臨床外科学会雑誌
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症例
後縦隔経路再建胃管潰瘍による浸出液で心タンポナーデをきたした食道癌術後の1例
本山 悟丸山 起誉幸佐藤 雄亮林 香織宇佐美 修悦小川 純一
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2008 年 69 巻 4 号 p. 785-789

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抄録
50代の男性,胸部食道癌術後の胸部創痛を主訴に受診した.精査にて後縦隔経路再建胃管に半周性の深い大きな潰瘍が認められた.消化管内視鏡検査上,潰瘍からの出血は認められないものの,CT画像では下行大動脈への穿通が危惧された.大量出血による失血死を予防するため大動脈ステント留置を提示したが,合併症としてAdamkiewicz動脈閉塞に伴う対麻痺が少なからずあることを受け入れることができず保存的治療を継続することとした.治療開始から12日目,心タンポナーデによるショックとなり緊急手術で外科的ドレナージを行った.胃管潰瘍による炎症が原因となって心嚢液が貯留したためと考えられた.胃管潰瘍は保存的治療で治癒し,患者は入院後49日目に退院した.大動脈ステント留置の適応に悩み,保存的治療中に心タンポナーデを併発した食道癌術後後縦隔経路再建胃管潰瘍症例を報告する.
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© 2008 日本臨床外科学会
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