日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
十二指腸傍乳頭憩室穿孔の1例
河野 恵美子京極 高久奥野 敏隆高峰 義和林 雅造
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 69 巻 7 号 p. 1663-1667

詳細
抄録
症例は76歳,女性.急性胆嚢炎の疑いで他院より紹介受診した.当院腹部CTにて後腹膜気腫像を認め,十二指腸穿孔・後腹膜膿瘍の診断で緊急手術を施行した.十二指腸下行脚内側に直径2cm大の壊死に陥っている嚢胞性病変を認め,嚢胞壁切開とドレナージ術を施行し,手術を終了した.十二指腸憩室穿孔の可能性を考えたが,画像で証明できず確定診断には至らなかった.術後のドレーンからの造影で,術中には証明できなかった十二指腸憩室と十二指腸が描出され,十二指腸憩室穿孔であることが判明した.診断に苦慮したものの,ドレナージ術で治癒した十二指腸傍乳頭憩室穿孔の1例を経験したので報告する.
著者関連情報
© 2008 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top