日本臨床外科学会雑誌
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症例
成人特発性乳糜胸に対する胸管結紮術後の胸膜癒着術が奏効した1例
中村 幸生松村 晃秀桂 浩阪口 全宏伊藤 則正北原 直人
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キーワード: 特発性, 乳糜胸, 腹水
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2009 年 70 巻 3 号 p. 697-701

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抄録
症例は59歳,女性.2006年12月,近医で施行された腹部超音波検査にて右胸水と腹水貯留を指摘.2007年6月頃より右胸水が急激に増加しドレナージを施行され,胸水中のトリグリセリド高値であり乳糜胸と診断された.腹水に対してもダグラス窩穿刺を施行され,乳糜腹水と診断された.2007年8月,当院紹介入院となった.入院時の胸部レントゲン検査,CT検査にて右胸水貯留を認めた.腹部CTではダグラス窩に少量の腹水を認めた.同年9月手術を施行.開胸下に横隔膜直上で胸管を結紮した.食事を開始したところ,ドレーン排液の混濁が見られたため,胸膜癒着術を施行したところ,乳糜の漏出は止まり,第23病日に退院となった.乳糜胸,乳糜腹水の原因は不明であり,特発性乳糜胸腹水と診断した.術後10カ月の現在,少量の腹水貯留を認めるものの,乳糜胸の再燃はみられていない.
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© 2009 日本臨床外科学会
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