日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
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原著
CTガイド下経皮肺針生検症例の検討
松田 英祐岡部 和倫山本 寛斉平澤 克敏杉 和郎
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キーワード: CTガイド下肺生検, 肺癌
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2010 年 71 巻 4 号 p. 903-906

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抄録
CTガイド下経皮肺針生検は有用な検査とされているが,気胸や肺内出血など合併症の頻度は高い.また空気塞栓や腫瘍の播種など重大な合併症も報告されている.当院におけるCTガイド下経皮肺針生検症例72例を検討した.その成績は,Sensitivity 86.2%,Specificity 57.1%,Accuracy 83.3%であった.合併症は気胸を11例(15.2%)に生じ,また肺内出血を21例(29.1%)に認めたが全例が保存的に軽快した.空気塞栓,腫瘍の播種を生じた症例は認めなかった.合併症を生じた症例では病変が小さく,胸膜からの距離が深いため正常肺を損傷しやすいことがその原因と思われた.また病変が小さい場合は正診率も低くなり,2cm以下の病変では肺部分切除術など他の手段を検討すべきと思われた.
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© 2010 日本臨床外科学会
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