日本臨床外科学会雑誌
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症例
von Recklinghausen病に合併した腸重積の1例
村井 俊文蜂須賀 丈博
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2010 年 71 巻 4 号 p. 956-959

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抄録
症例は61歳,女性.嘔吐を主訴に近医胃腸科を受診した.腸閉塞と診断され,外来で点滴治療を受けていたが,改善が認められず近医でイレウスチューブを挿入され入院管理されていた.その後の採血でBUN 90.1mg/dl Cr 2.9 mg/dlと著明な脱水を認めたため,当院救急外来に紹介された.イレウスチューブ造影,腹部CTにて腸重積と診断し,同日緊急手術を施行した.開腹所見ではTreitz靱帯から約25cmの部位の空腸が腫瘍を先進部として重積しており,用手的に整復した.Treitz靱帯から25cmと35cmの空腸に腫瘍を認め,同部位の切除を行った.腫瘍は粘膜下腫瘍で境界明瞭かつ弾性軟,直径2cmほどであった.病理学的検査で神経線維腫と診断された.本症例では基礎疾患にvon Recklinghausen病があり,小腸神経線維腫はそれに伴う続発症と考えられた.
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© 2010 日本臨床外科学会
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