手稲渓仁会病院外科
2011 年 72 巻 7 号 p. 1721-1724
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症例は53歳,女性.乳癌検診で異常を指摘され当科受診した.エコーにて左乳腺に5mm大の低エコー腫瘤影と左腋窩に14mm大の腫瘤を認め,乳癌による腋窩転移を疑った.腋窩腫瘍のエコー下穿刺吸引細胞診時に左手に放散する痛み(Tinel徴候)が出現し,細胞診で紡錘形の細胞を認め神経原性腫瘍を疑った.全身麻酔下に肋間上腕神経と思われる神経を温存し腫瘍核出術を施行した.病理で神経鞘腫と診断された.術後経過は良好であった.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
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