日本臨床外科学会雑誌
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症例
オクトレオチド投与が難治性乳糜腹水に著効をみた2例
上田 英昭, 門野 潤, 石崎 直樹, 大迫 政彦, 田畑 峯雄, 井本 浩
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2011 年 72 巻 8 号 p. 2139-2142

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抄録
難治性乳糜腹水に対してオクトレオチド投与が著効した2例を報告する.症例1は49歳男性で膵頭十二指腸切除術後に乳糜腹水を合併した.絶食で一旦改善したが,経口摂取再開で増悪した.最大4,620ml/日排液があり,ドレナージ不十分だったために腹部膨満も出現した.オクトレオチド皮下注射(200μg/day分2)を投与し,ドレーン排液量は減少し腹満も軽快,投与後20日でドレーン抜去できた.症例2は77歳女性で,穿孔性大腸癌に対して横行結腸切除術を施行した.経管栄養開始後より1,000ml/日以上の乳糜腹水が出現した.オクトレオチド皮下注射(200μg/day分2)開始,1日で乳糜は消失しドレーン排液量も激減した.投与後12日目でドレーンを抜去できた.オクトレオチド投与は難治性乳糜腹水に有効と考えられた.
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