日本臨床外科学会雑誌
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症例
閉鎖孔ヘルニア術後のメッシュによる癒着性イレウスの1例
久米 修一久保田 竜生平田 貴文平島 浩太郎
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2011 年 72 巻 9 号 p. 2290-2293

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抄録
患者は84歳,女性.82歳時,右閉鎖孔ヘルニアに対し他院でメッシュを用いた手術を受けた.2年後に腹痛と嘔吐のため当科を受診し,腹部単純レントゲン,腹部CTにてイレウスの診断で入院となった.イレウス管にて改善しないため開腹したところ,シート状のメッシュに小腸の強い癒着を認め,イレウスの原因となっていた.メッシュを腹壁および小腸から剥離し,摘出した.
ヘルニアの修復にメッシュを用いる機会は増えてきているが,これが腹腔内に露出すると,癒着の原因となる.ヘルニア術後のイレウス症例ではメッシュによる腸管癒着を念頭におく必要があると考え,文献的考察を加え報告する.
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© 2011 日本臨床外科学会
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