日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡補助下肝切除を施行した胆道圧排を伴う肝血管腫の1例
小林 省吾和田 浩志江口 英利土岐 祐一郎森 正樹永野 浩昭
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 74 巻 11 号 p. 3145-3150

詳細
抄録
小開腹併用の腹腔鏡補助下肝切除術は,直視下に肝切除を施行可能な,安全性と整容性を兼ね備えた手術手技である.今回,胆道を圧排した8cmの肝血管腫に対して,同手術手技を応用した.術前画像では,胆道と門脈は腫瘍によって圧排され,胆道シンチで胆汁鬱滞が認められた.手術は8cmの小開腹を先行し,腫瘍と肝門部・肝静脈の解剖学的配置を確認後,腹腔鏡下に肝の授動を行った.肝門処理・脈管のテーピング・肝離断は小開腹創から直視下に行った.術後経過は良好であり,画像上の胆汁鬱滞の改善を確認しえた.肝門部を圧排するような腫瘍であっても,症例によっては,肝門部処理を小開腹併用で施行することで,安全に腹腔鏡下肝切除を施行しうると考えられた.
著者関連情報
© 2013 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top