日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前診断が困難であった胃Glomus腫瘍の1例
栃木 透森 幹人夏目 俊之赤井 崇林 秀樹松原 久裕大出 貴士
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2013 年 74 巻 2 号 p. 386-390

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抄録

Glomus腫瘍は四肢末端の皮下や爪下に好発し,胃原発のGlomus腫瘍はまれである.症例は52歳,男性.平成22年8月,胃粘膜下腫瘍の診断にて当科紹介.入院後精査から前庭部大彎の大きさ25cmの胃carcinoidの診断となり手術施行.病理組織所見および免疫染色から胃原発のGlomus腫瘍の診断であった.現在,WHOによるGlomus腫瘍のCriteriaによれば,大きさ2cm以上の胃Glomus腫瘍は,転移性病巣を形成するリスクのある悪性病変と定義されている1)2).しかし,本邦報告例では転移再発例はなく,海外の報告例4例のみであった.胃Glomus腫瘍に関して若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2013 日本臨床外科学会
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