日本臨床外科学会雑誌
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症例
左背部砂時計型胸壁脂肪腫の1例
深見 武史土屋 武弘
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2013 年 74 巻 7 号 p. 1793-1796

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抄録
生来健康の71歳,女性.左背部に鶏卵大の腫瘍を自覚し,当院整形外科受診.胸部MRI施行し,胸腔外から第8肋間を貫通し胸腔内に広がる45mm大の腫瘍を認めた.T1,T2強調画像とも高信号で脂肪抑制画像にて信号低下を示したため,脂肪腫と診断.脂肪肉腫は完全に否定は出来ず,完全切除のため,開胸左胸壁腫瘍切除(第8,9肋骨部分切除),胸壁再建術を施行.術後経過は順調.病理ではintramuscular lipoma infiltrating typeと診断された.砂時計型胸腔内脂肪腫は稀であるので文献的考察を加え報告する.
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© 2013 日本臨床外科学会
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