日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後19年目に大腸転移した乳癌の1例
牧野 俊一郎村田 幸平岡村 修中込 奈美吉田 哲也玉井 正光
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キーワード: 乳癌, 大腸転移
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2014 年 75 巻 10 号 p. 2711-2715

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抄録
乳癌の大腸への転移は非常に珍しいとされている.今回われわれは,乳癌術後19年目に大腸転移を認め切除を行った1例を経験したので報告する.
症例は71歳女性.19年前,乳癌に対して他院にて乳房切除術施行.再発なくフォローされていたが,便潜血陽性となり,下部消化管内視鏡検査を施行したところ横行結腸に2型病変を指摘された.生検にてGroup5,tub2の診断となり,原発性大腸癌として当院紹介となり,腹腔鏡下横行結腸切除術を施行した.切除標本の病理組織学的検査所見から乳癌からの大腸転移と判明した.術後8カ月で肝単発再発し,化学療法を行っている.
乳癌の既往のある患者では,術後長期間経過していても,転移や再発の可能性があることを念頭に置く必要がある.
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© 2014 日本臨床外科学会
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