日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃全摘後の縫合不全で縦隔炎と両側膿胸を発症した1例
井上 聖也兼松 美幸藤原 晴夫
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キーワード: 縫合不全, 縦隔炎, 膿胸
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2014 年 75 巻 2 号 p. 388-393

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抄録
55歳,男性.胆石症の精査の際に上部消化管内視鏡で胃癌と診断され,胃全摘術・Roux-en-Y再建を当科で施行した.術後4日目に発熱・頻脈・呼吸苦が出現,術後5日目の胸部X線で両側胸水と縦隔内free airを認めた.両側胸腔内にトロッカーを挿入,排液は膿汁と腸液が混在していた.消化管造影では,食道空腸吻合部のmajor leakageを認め,造影剤の縦隔内・両側胸腔内への漏出を認めたが,腹腔内の漏出はなかった.胸腔ドレーンの持続吸引と胸腔内洗浄,人工呼吸管理を開始し,集学的治療を行った.術後30日目の消化管造影でリークは消失,術後35日目に人工呼吸器の離脱が可能となる.食事摂取を開始し,症状の再燃なく,術後120日目に退院となった.今回われわれは,胃全摘後の縫合不全で縦隔や胸腔にリークを起こし,縦隔炎と両側膿胸を発症した症例を経験した.同様の報告は少なく,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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