日本臨床外科学会雑誌
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症例
動脈塞栓術が無効であった孤立性内腸骨動脈瘤直腸瘻の1例
清水 智治山口 剛園田 寛道三宅 亨金崎 周造谷 眞至
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キーワード: 血便, 動脈瘤, 消化管瘻
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2015 年 76 巻 12 号 p. 2940-2945

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抄録
孤立性内腸骨動脈瘤直腸瘻は非常に稀であるが,大出血をきたす可能性のある注意すべき疾患である.症例は81歳の男性.5カ月前に血便を認め,上部・下部消化管内視鏡検査を施行したが出血源は認めなかった.造影CTにて約8cmの右内腸骨動脈瘤を認めた.破裂予防のため経カテーテル的動脈瘤塞栓術を施行された.塞栓術4カ月後に右下腹・大腿部痛があり,CTで動脈瘤内にガス像を認めた.注腸検査で直腸右前壁からコイルに沿った造影剤漏出を認め,CTにてコイルの脱落が認められたため外科治療を行った.右内腸骨動脈を根部で結紮後直腸瘻孔部を切断し,瘻孔前後で直腸を切除吻合し,一時的回腸人工肛門を造設した.右内腸骨動脈瘤内は洗浄ドレナージをした.術後経過は良好であり,約半年後に人工肛門閉鎖術を行い,3年間瘻孔の再発を認めていない.動脈瘤直腸瘻では動脈塞栓術のみでは治療が不十分となる可能性があり,外科的治療が第一選択になると考えられた.
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© 2015 日本臨床外科学会
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