日本臨床外科学会雑誌
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症例
栄養状態並びに甲状腺機能を16年間観察したPeutz-Jeghers症候群の1例
武田 幸樹島貫 公義旭 修司赤城 一郎秋丸 琥甫川口 隆憲内田 英二
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2015 年 76 巻 5 号 p. 1053-1058

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抄録
16年間にわたり栄養状態,並びに9年間にわたり甲状腺機能を追跡しえたPeutz-Jeghers症候群の1例を経験したので報告する.症例は57歳の男性.41歳時に小腸腸重積にて緊急手術を施行.小腸切除,および小腸切開にて小腸ポリープを摘出した.この際,口腔粘膜・口唇・指趾の色素沈着を伴いPeutz-Jeghers症候群と診断した.その後も計5回の手術を施行し,全経過で総長82cmの小腸を切除,総計1,915個のポリープを摘出した.16年間の経過中,ポリープの再発に伴い低栄養状態,サルコペニア状態,低T3・T4状態をきたした.これらの状態は,補充・対症療法を施行するも改善せず,ポリープ摘出術にて改善した.ポリープの増加により栄養状態が低下し,摘出によって改善するという長期間にわたる経時的な変化を観察しえた貴重な症例と考える.
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© 2015 日本臨床外科学会
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