日本臨床外科学会雑誌
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原著
腹腔鏡下急性胆嚢炎手術における術後合併症危険因子についての検討
永岡 智之渡邊 常太中川 祐輔石田 直樹今井 良典根津 賢司岡田 憲三坂尾 寿彦梶原 伸介
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2016 年 77 巻 4 号 p. 739-745

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抄録
目的:腹腔鏡下急性胆嚢炎手術症例に対し,術後合併症発生に関連する因子を検討した.
方法:2010年から2014年に当院で施行した開腹移行を含む腹腔鏡下胆嚢摘出術症例289例を対象とし,Clavien-Dindo分類Grade II以上を術後合併症とした.
結果:289例中24例(8.3%)に術後合併症を認めた.単変量解析では,発症から手術まで72時間以上経過(p=0.0328),胆嚢炎重症度が中等症以上(p=0.0361),術中出血量(p=0.0429),術前CRP値(p=0.0021)の4項目で有意差を認めた.さらに,この4項目を多変量解析したところ術中出血量223g以上(p=0.0361)と術前CRP値12.7mg/dl以上(p=0.0296)で有意差を認めた.
結論:今回の検討では,出血量とCRP値が単変量および多変量解析で術後合併症危険因子であることが判明した.術後合併症危険因子を有する患者においては,慎重な対応が望まれる.
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© 2016 日本臨床外科学会
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