日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹膜播種を伴ったKIT陰性DOG1陽性のS状結腸GISTの1例
高橋 真治金村 秀若松 喬亀田 典章中山 弘道呉屋 朝幸
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2016 年 77 巻 7 号 p. 1742-1747

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抄録

結腸gastrointestinal stromal tumor(GIST)は,胃と比べ稀で予後は悪く国内での報告例は非常に少ない.また,GISTはKIT陽性例がほとんどで陰性例は稀であり,その際は“Discovered on GIST-1(DOG1)”染色が診断に有効である.今回われわれは,症状が軽度の左下腹部痛のみであったにもかかわらず発見時既に腹膜播種を併発し,術後急速な転帰をとったKIT陰性DOG1陽性のS状結腸GISTを経験したので報告する.

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© 2016 日本臨床外科学会
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