日本臨床外科学会雑誌
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症例
早期診断が困難であった腹膜播種を伴う回腸NETの1例
山田 翔小竹 優範羽田 匡宏加藤 洋介尾山 佳永子原 拓央
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キーワード: 回腸NET, 小腸NET, 腹膜播種
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2017 年 78 巻 1 号 p. 64-70

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抄録
症例は69歳,女性.2016年4月に下腹部痛,嘔吐を主訴に受診.2011年から同様の症状があり,病院受診を繰り返していた.CTにて回腸に長径20mmの多血性腫瘍,口側腸管の拡張,周囲リンパ節腫大を認めた.また,5年前のCTを見返すと,同様の腫瘍,周囲リンパ節腫大が認識できた.小腸腫瘍に伴う通過障害が生じており,腹腔鏡下手術の適応と判断した.腫瘍は漿膜外浸潤をきたし,骨盤内と横隔膜に腹膜播種病変を認めた.周囲の腫大したリンパ節とともに回腸部分切除を施行した.術後病理診断は回腸NET(neuroendocrine tumor),G2(pT4N1M1 stage IV)であった.5年の経過を経て診断に至ったものの,腹膜播種により治癒切除不能であった1例を経験したので,若干の文献的検討を加え,報告する.
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© 2017 日本臨床外科学会
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