日本臨床外科学会雑誌
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原著
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術後に発症した鼠径ヘルニア
澤谷 哲央大城 充大塚 耕司加藤 礼青木 武士村上 雅彦
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2020 年 81 巻 2 号 p. 221-226

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抄録

目的と方法:前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術(RALP)は標準術式として増加している.一方,晩期合併症として術後鼠径ヘルニアが指摘されている.当院で2012年4月から2016年12月までのRALP 204例の術後鼠径ヘルニアについて検討した.

結果:RALP術後経過観察期間は平均645日.術後鼠径ヘルニアは24症例27病変に認められた.ヘルニア修復術を行った20症例23病変は,外鼠径ヘルニアであった.内鼠径輪内側は強固な癒着で剥離困難であり,mesh plug法で修復した.内鼠径輪に解剖学的異常を認め,無処置の場合は17.8%に,予防的に精索周囲剥離術を行っても12.8%に発症した.

結語:RALP後鼠径ヘルニアの特徴は外鼠径ヘルニアで,修復にはplug法が妥当である.RALP手術時に内鼠径輪に解剖学的異常が認められる場合は,術後鼠径ヘルニアを発症するリスクが高いが,予防的な精索周囲剥離術の効果は疑問であった.

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