日本臨床外科学会雑誌
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症例
降下性壊死性縦隔炎の3例
三宅 亮村田 厚夫黒木 寿一松山 純子古城 都奥川 郁
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2020 年 81 巻 4 号 p. 668-674

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抄録

緊急ドレナージおよび集中治療を施行した降下性壊死性縦隔炎の3例を経験したので報告する.症例1:45歳,男性.未治療の糖尿病あり.未治療の齲歯から発症した降下性壊死性縦隔炎(descending necrotizing mediastinitis;DNM)と診断した.経頸部および経胸部(胸腔鏡下)縦隔ドレナージを施行した.術後3日目に多臓器不全が進行し,死亡退院となった.症例2:36歳,女性.心肺停止蘇生後,気管切開時の排膿を契機にDNMと診断した.経頸部縦隔ドレナージを施行した.術後気管狭窄をきたしたが,術後96日目に他施設に転院となった.症例3:48歳,男性.未治療の齲歯から発症したDNMと診断した.合計三度にわたる経頸部・経胸腔(胸腔鏡下)・経剣状突起下縦隔ドレナージを施行し,術後106日目に独歩退院となった.DNMは症例の蓄積によりその戦略が明らかになりつつあるが,臓器不全をきたす最重症型の経胸腔ドレナージ方法や早期社会復帰を目指す多職種連携の更なる整備が重要である.

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