日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
温存乳房内再発乳癌に対するセンチネルリンパ節生検の有用性
斎藤 明菜渡辺 理恵箕畑 順也脇田 和幸
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2022 年 83 巻 12 号 p. 2039-2043

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抄録

はじめに:温存乳房内再発(IBTR)における対側腋窩リンパ節転移や内胸リンパ節転移,鎖骨上リンパ節の症例の報告が散見される.乳房部分切除後のリンパ流の経路が変化し,新たなセンチネルリンパ節(SLN)が存在する可能性がある.方法:過去5年間,当院で施行した15例のIBTRに対するセンチネルリンパ節生検(SLNB)について検討した.結果:術前のリンフォシンチグラフィでは15例全例でSLNが同定できた.同側腋窩リンパ節は9例,対側腋窩リンパ節は9例,同側内胸リンパ節は2例,同側鎖骨上リンパ節は1例にラジオアイソトープ(RI)の集積を認めた.手術時に同定できたSLNは同側腋窩リンパ節で8例,対側腋窩リンパ節で8例であった.結語:IBTRに対してもSLNBは施行可能であり,初発乳癌と同様に有用である可能性が示唆された.リンパ流を確認することで,手術時にSLNが同定できなかった場合でも術後経過観察を行う上での指標として有用と考える.

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