日本臨床外科学会雑誌
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症例
二期分割手術により切除した食道癌肉腫・胃癌・大腸癌の3重複癌の1例
前川 毅竹林 克士貝田 佐知子三宅 亨石川 健谷 眞至
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2022 年 83 巻 6 号 p. 1187-1193

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抄録

症例は67歳,男性.Body mass index (BMI):12kg/m2の低体重があり,既往歴に糖尿病を認めた.2019年11月,つかえ感と体重減少を主訴に受診し,上部消化管内視鏡検査で胸部中部から下部食道にかけて約8cm大の巨大腫瘤性病変を認めた.同時に早期胃癌と進行S状結腸癌を認め,3重複癌と診断し,手術侵襲を分散する目的で二期分割手術の方針とした.一期目に胸腔鏡下食道亜全摘,腹腔鏡下S状結腸切除,腹腔鏡下胃全摘,頸部食道瘻造設術,腸瘻造設を施行した.35日後に胸骨後経路回結腸再建を施行し,術後経過良好で20日後に退院した.病理組織学的診断は,食道癌肉腫pT3N0M0 pStage II,胃癌pT1aN0M0 pStage Ia,S状結腸癌pT3N1bM0 pStage IIIbであった.まれな3重複癌に対し,鏡視下手術と二期分割手術を選択することで手術侵襲を軽減し,安全に根治切除が可能であった症例を経験した.鏡視下手術,二期分割手術はハイリスク症例に対して有用な治療選択と考えられた.

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© 2022 日本臨床外科学会
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